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現在、アニメ業界は空前の戦国時代ブームです。アニメやゲームなど戦国時代の武将が登場する作品が続々と出てきています。歴史というと今までは男性ファンが多く見られましたが、近年では女性ファンが急増中なのです。歴史好きな女性をさす「歴女」という言葉まで生みだされたこの人気ぶり。戦国時代の武将が、なぜ今の時代に大きなブームを巻き起こしているのか、その魅力を一緒に紐解いていきましょう。

最近のアニメタイトルを見ていると、戦国時代を題材にしたものが目白押しです。真田十勇士を描いた「BRAVE10」や武将たちの日常がコメディタッチに表現された「戦国☆パラダイス ‐極‐」など、どのアニメでも武将たちのビジュアルは美しく描かれています。見た目は史実とは異なっていますが、現代の女性にうけるかっこいいキャラクターデザインにしたことがファンを多く増やした一番の要因でしょう。また、男性向けの作品でも近年面白い傾向が見られています。それがなんと武将の女性化。現在放送中のアニメ「戦国コレクション」や今夏から放送される「織田信奈の野望」などがそれにあたります。凛々しい武将たちがこれらの作品の中では可愛い女の子に大変身。また新たな魅力が楽しめそうですね。

そんな戦国時代ブームですが、その人気ぶりは経済にも大きな効果をもたらしています。現在急増中の歴女がもたらす経済効果はなんと700億円ともいわれているほど。この凄まじい数字には驚くばかりです。中でも歴女からの絶大な支持を受けているのが「戦国BASARA」でしょう。カプコンから発売されたアクションゲームで、アニメ、映画、舞台化など様々な広がりを見せています。販売元のカプコンによると「戦国BASARA」シリーズの総販売数量は310万本。戦国時代ものの中でも秀でたメガヒット作です。歴女を引き付けるのはもちろんイケメンに描かれた武将の見た目もありますが、それだけではなく武将たちならではの生き様も重要な要素です。戦乱の世を生きた強い彼らの生き方そのものがかっこよく、女性はそういったところに惚れ込んでいるのでしょう。

イケメンな武将を愛す歴女たちは、アニメの世界に浸るだけでは終わりません。今、武将たちのゆかりの地が歴女で賑わっています。例えば伊達政宗ですが、旅行会社で「戦国BASARA　伊達軍ツアー」というものが開催されました。人気はすごいもので即完売。このように全国の武将にゆかりのある土地には武将ファンが集まり、戦国時代ブームは町おこしにも一役かっているというわけです。

まだまだ続く戦国時代ブーム。歴史は苦手な人からすると触れにくいものかもしれませんが、ゲームやアニメを機会に勉強にもなりそうです。そして、それをきっかけに歴史に浸りながら、武将ゆかりの地を巡る旅をするのもまたいいものですね。

Ｓａｙｕ