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2013年09月25日

『あの花』の魅力

皆さんは、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』というアニメをご存知ですか? 当ブログでも度々扱ってきている作品ですが、この作品が今、テレビ放送から3年の時を経て、大旋風を起こしているのです。通称『あの花』と呼ばれている本作は秩父の町を舞台にしており、聖地巡礼アニメとしてもブームを作ってきましたが、今年ついに劇場版が制作されました。8月の末から全国の映画館64館で上映を開始。そう、上映されているのは今現在、たったそれだけの数なのです。にもかかわらず、観客動員数は公開日からの2日間で16万人、映画の週間ランキングでは『風立ちぬ』や『マンオブスティール』に次いで第3位に躍り出たのです! 元々は深夜帯に放送されていたこのアニメ。初めは視聴者のほとんどがアニメファンでしたが、涙が止まらないアニメという口コミで一気に広まりました。普段アニメを観ない20~30代の男女、そして泣けるアニメという触れ込みから50代にもファンが存在しているようです。さて、『あの花』は何故こんなにもたくさんの人々を惹きつけているのでしょうか?

やはり、多くの人の心を惹きつけたのは“泣けるストーリー”でしょう。引きこもり中の男子高校生である主人公のもとに、小さい頃に亡くなった幼馴染の女の子・めんまが幽霊となって現れるのです。そこで主人公はめんまを成仏させるため、みぞができてしまったかつての仲間と共に、彼女を成仏させようと奔走するのですが、その間にはたくさんの苦い想いや葛藤が描かれています。交わることのない恋心、嫉妬、憧れ、大切な人を亡くした喪失感。イラストは可愛らしいですが、そこに描かれているキャラ達の想いは皆重く、時にジュクジュクした傷のように痛々しいリアルなものばかり。大人の私達も一度は味わったことがあるような感情がよく描かれていました。そのような描写に、観ている私達まで胸が締め付けられたり、涙を誘われたりするシーンは数え切れないほど。特にラストは、号泣したという声が多く上がっています。めんまが、みんなのことを想ってした最期のプレゼント……。あれは、泣かずにはいられません。主題歌である『secret base ~君がくれたもの』のメロディと歌詞がぴったりと合い、視聴者の心をよりかきたてたのだと思います。切なくて苦しくて、でも澄み切った想いが詰まった彼らの青春。そんな懐かしいような想いが湧く彼らの姿に、世代を問わず多くの人が魅せられているのかもしれません。

『あの花』の映画はこの人気ぶりから、上映館をさらに34館拡大していくようです。深夜アニメにも、これほどの力がある。一部のファンだけにとどまらず、多くの世代に愛されるアニメへと成長していってくれたのは、とても嬉しいことです。今後も、多くの人に観られるアニメが生まれてほしいものです。


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